ワクチンは、怖い感染症から守るために必要です。 嘔吐・下痢・血便などの症状を引き起こす、死亡率の高い感染症です。 この2つのウイルスは、目・鼻・口・呼吸器に症状を引き起こします。 感染するリスクが、生活環境によって変わってきます。 ※猫白血病ウイルスと猫 免疫不全ウイルスは、ワクチン接種前に、感染のチェック検査を行う必要があります。 日本以外で、接種を法的に義務付けている国もあり、渡航の際に 必要になる場合があります。
ワクチン接種は感染症予防に効果的ですが、副作用のリスク*もゼロではありません。 副反応を避け、有効なワクチン接種をするために私たちができることとは?
いつ、どんなワクチンを接種した方が良いのでしょうか。
*副作用のリスク:例えば副反応あるいは有害事象のことなど
それでは一緒に、ネコちゃんに必要なワクチンの種類と回数を考えていきましょう。 子猫 : 犬と同様に6~8週齢から始め3~4週毎に接種し、最終接種を16週齢以上とする。 大人のネコちゃん : 低リスクな環境 → コアワクチンは3年以上の間隔で接種 リスク判定 室内単独飼い 高リスクな環境
→ コアワクチンを毎年接種 リスク判定 多頭飼い ペットホテルの利用 屋外へ出る
などを指標に、感染症にかかるリスクによって、必要なワクチンの種類と頻度が変わってくるのです。
抗体検査をすることで、ネコちゃんの現在の免疫力を調べることができます。
抗体検査結果が陽性であれば、ワクチン接種を見送ることができます。
一方で、猫ウイルス性鼻気管炎ウイルスと猫カリシウイルスは少しやっかいです。
猫用の抗体検査「ワクチチェック」で、猫汎白血球減少症ウイルスの抗体を調べることが出来ます。
検査結果は、このような形でお渡しいたします。
ワクチンは必要?
特に幼少期のネコちゃんは、とても免疫力が弱いので、致死率の高い猫汎白血球減少症という病気や、目や鼻に後遺症を残すことのある病気にかかりやすくなります。
ワクチン接種をし、その怖い感染症から守ってあげてください。
幼少期のワクチン接種は、生後2か月ごろから4か月過ぎ(16週齢以降)の、確実に免疫が獲得される時期まで接種を行います。
大人のネコちゃんにも、かかる感染症はありますので、ライフスタイルに合わせ、追加のワクチン接種が必要になります。
猫ワクチンの種類
コアワクチン
しかし、一度免疫を獲得すると強固な防御力があり、長期間免疫力が維持できます。
幼少期に免疫がついたか、抗体検査で免疫力を知ることができます。
猫汎白血球減少症のような強い免疫効果はなく、強毒ウイルスに 感染する可能性や潜伏感染を起こすことがあります。
抗体検査で正確な免疫力を知ることが出来ないウイルスです。
しかし免疫力は猫汎白血球減少症ウイルスよりはやや短くはなり ますが、約7.5年間持続したという報告があります。
飼育環境によって1~3年ごとのワクチン再接種が推奨されています。
(WSAVA VGG 日本語版 P.14)ノンコアワクチン
そのリスクに合わせてワクチン接種が必要になることもあります。副作用がコワイ?
ネコちゃんは、ワクチンの種類によっては「猫注射部位肉腫」という腫瘍が発生する可能性があり、
この発生がワクチネーションガイドライン策定のきっかけとなりました。
→適切な時期にワクチン接種を行うことそして過剰なワクチン接種を避けることです。
そのネコちゃんの住んでいる生活環境・ライフスタイルによって変わってくるのです。
いつワクチン打つの?
幼少期のワクチンは、免疫力の弱いネコちゃんを守るために特に必要なので、生後2か月前ごろから4か月過ぎ(16週齢以降)まで、確実に 免疫が獲得される時期まで接種を行います。
また、猫汎白血球減少症は、しっかりと免疫が獲得できているかどうか、抗体検査で確認することができます。
大人のネコちゃんのワクチンの頻度などについて、ワクチネーションガイドラインにはこう書いてあります。
ワクチネーションプログラム
ペットホテルを利用しない抗体検査を活用しよう
猫汎白血球減少症ウイルスに対する抗体は、多くの場合長期間持続することが証明されています。
一度、免疫がきちんと獲得されているか確認をしてみましょう。
抗体が少なくなった場合、年齢・体調・生活環境などを考慮してワクチンの追加接種をするかどうか検討しましょう。
また、免疫力である抗体ができにくいネコちゃんがいた場合、その事実を把握することで感染対策ができます。
これらは、抗体検査では免疫力を判断できません。
しかし、ワクチン接種による防御能は約7.5年持続したという報告もあります。
(WSAVA VGG 日本語版 P.14)
猫用ワクチチェックとは
この抗体検査は、動物病院で行うことが出来ます。
◼少量の採血を行います。(健康診断と一緒に行う事をおすすめします)
↓
◼結果が出ます。
検査結果をお伝えできるまでの時間は、各院によって異なります。