犬用ワクチチェックは、犬の血清、血漿又は全血中のCDV*、CAV* 及びCPV*に対する各IgG抗体の検出
猫用ワクチチェックは、猫の血清、血漿又は全血中のCPV*に対する各IgG抗体の検出
を目的とした動物用医薬品 体外診断用医薬品です。
特徴
- エビデンスに基づいたワクチネーション
犬コアワクチン・FPVによる抗体の保有状態が判定できます。
世界小動物獣医師会(WSAVA)において使用が推奨されております。**
- 微量な検体量ですべての血液性状に対応
血清・血漿で5μL、抗凝固剤処理全血で10μLです。
- 簡単な院内検査
一度に任意の検体数が検査可能です。
特別な器具、器材は不要です。
検査反応時間は、23分で終了後直ちに判定できます。
検査結果は、0~6のスコアで表し0~2を陰性、3~6を陽性と判定します。
検査結果を保存できます。
検査結果用紙、カルテ用シールが添付されています。
*CDV:ジステンパーウイルス,CAV:犬アデノウイルス,CPV:犬パルボウイルス,FPV:猫パルボウイルス**WSAVA GUIDELINES FOR VACCINATION OF DOGS AND CATS, Journal of Small Animal Practice – Vol 57, January 2016

測定原理
- 通常のELISA法 :抗原を添着させた固相に被験検体を入れ順次反応溶液(血清希釈液、洗浄液、コンジュゲート、発色液など)を加えて反応させます。
- 通常のドットブロット法 :検出タンパク質をニトロセルロース膜などに添着し、検体を酵素標識抗体などで反応させます。

Dot-blot ELISA変法 ― イスラエルの画期的な技術
- 固相に反応溶液を加えるのではなく、コームカードを固相のかわりに反応液が充填されたプラスチック製の反応用プレートの各槽に順次浸漬し、紫灰色の色の濃度で結果を判定する半定量検査です。
- ニトロセルロースではなくコームカードに各ウイルス抗原及び陽性コントロール血清を添着します。
- そのため、抗原の添着、反応溶液の作製、洗浄操作などの手間や用具などを使用せず、検査が容易です。
- イスラエルOrgenics LTD.が特許を所有しています。
- 人医の分野でも全く同様の方法により、抗原ならびに抗体検出を目的としてHIV、HAV及びPyloriなど20種類以上の体外診断薬が世界的に販売されています。
- Biogal社は、コンパニオンアニマル、産業及び実験動物用に多くの製品を販売しております。

判定基準
- コーネル大学、米国動物病院協会(AAHA)など米国で採用されている抗体価のカットオフラインを判定基準としており、中和試験抗体価でCDVは32倍、CAVは16倍及び赤血球凝集抑制試験抗体価でCPV及びFPVは80倍です。
- 各抗体価のカットオフライン未満を陰性、以上を陽性と判定します。
- 犬/猫用ワクチチェックは、このカットオフラインにスコア3を設定しています。
- スコア3以上は陽性と判定します。
- スコア0~2を陰性と判定し、ワクチンの追加接種を勧めております。

貯蔵方法と有効期間